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【ノウハウ】冬のドローン空撮で気を付けるべき点

ドローンはどの季節に飛ばしても綺麗な映像が撮影できますが、特に鮮明で綺麗な映像が撮影できる冬の空撮について、準備するものと注意点をお伝えしようと思います。

まずはツールから。

荷物が少なく気軽に飛ばせるのがドローンの良いところですが、以下からは飛行する意外で必要なものをご紹介します。

バッテリー充電器

まずは充電器です。

ドローンのLiPOバッテリーは寒暖差に弱く、自宅で100%でも移動中が寒すぎる・暑すぎる状態だと現場に着いたら残量が減っていた、なんてこともありえます。

より長く撮影するため、仕事に支障をきたさないためにも必ず携帯しましょう。

コンセントが使用できるかは案件・現場・練習場により異なりますので許可取得とあわせて確認しましょう。

勝手にコンセントを使用すると窃盗の疑いをかけられる可能性もありますので注意です。

ランディングパッド

次にランディングパッドです。

冬はその気温ゆえに地面が凍っていたり濡れている場合が多いです。

ドローンの繊細な部分は機体上部についていることが多いので、直接濡れることは少ないですが、下部の排熱部やカメラは地面とほぼ同じ位置にあります。

特にカメラは自身でのお手入れも難しいパーツですので、できるだけ濡れないようランディングパッドのしようをおすすめします。

レジャーシート

ランディングパッドと併せて用意したいのはレジャーシートです。

現状ドローンを飛ばせる場所の多くは地方の山や海など、自然が多い場所になります。

ただでさえ足場が不安定だったり汚れやすい場所でもありますので、機材を置く場所として利用できます。

いざとなれば離着陸ポイントとしても利用できます。

保温用バッグ

意外と存在が知られてないのがこの保温バッグです。

「ドローン 保温バッグ」で検索すると、ハードケースからお弁当用のようなバッグタイプのものまで様々です。

「充電器」でもご紹介していますがバッテリーは寒さ・暑さに弱いため20〜30℃でキープするのが理想です。

冬は空気が澄んでいたり、夏は水辺が綺麗ではありますがドローンが飛ばせなくなっては残念な結果になってしまいますのでぜひ使ってにてはいかがでしょうか。

もちろん専用のものでないと保温できないわけではありませんので、釣り用のクーラーケースやお弁当ケースなど、いろいろ工夫は可能です。

冬の空撮における注意点

次からは冬の環境についての注意点です。

基本は季節関係なく共通ですが、特に気温や水回りの注意点になります。

まずは改めてドローンのバッテリーについておさらいしましょう。

▼リポバッテリーは寒さに弱い
文中で何度かお伝えしていますが、トイドローンから空撮機にいたるまでドローンは「リチウムポリマーバッテリー(LiPOバッテリー)」を使用しています。

寒さに弱いのはどのバッテリーも同様ですが、このリポバッテリーは「0%になると再充電ができない(しにくい)」という性質を持ちます。

さらに寒さに弱いとなると、いつ残量が減っているかわかりません。

ドローンの寿命を伸ばすため、なにより事故を起こさないためにもこの特徴は覚えておきましょう。

飛行中はポケットに入れて人肌に温める、暖房の効いた車内で管理し低温に触れる時間を短くする、なども効果的です。

▼雪に弱い
どのドローン、どの家電でも同じですが雪=水分に弱いです。

その構造上、一番大事なカメラ・バッテリー・モーターが外に剥き出しになっているため水分は天敵です。

もし濡れてしまった場合は飛沫程度ならすぐ拭き取る、水没してしまったらまずは乾燥させ、すぐに電源は入れずにメーカー修理に出しましょう。

雪の場合は小降りなら多少は耐えますが、本降りや吹雪の中は水+強風の中に晒すことになりますので飛行を中止させましょう。

日没時間にも注意が必要

最後に法律面の注意点です。
 
▼日没時刻に注意(夜間飛行)

冬は日照時間が極端に短くなるため、国立天文台が発表する「日没時刻」もかなり早まります。

現状日本の航空法では「日没後から日の出まで」は「夜間飛行」に該当し、専用の訓練と国交省航空局への申請が必要となります。

周囲が多少明るくても気づけば日没時刻を過ぎていた、なんてこともありえますので飛行に夢中になりすぎないよう注意しましょう。

日没時刻は天気予報や検索ですぐに確認できますが、航空法の制限空域等を一目で確認できる「ドローンフライトナビ」アプリがおすすめです。

以上、今回は冬の空撮の注意点をご紹介しました。

他の季節と比べて健康的にもドローン的にも準備するものが多くはなりますが、空気が澄んで景色がはっきり映ったり、雪景色を撮れたりと普段と違った景色がみられる素敵な季節でもありますので、ぜひ挑戦してみてください!