2025年5月、空撮ドローンのリーディングカンパニーDJIから、新たなフラッグシップモデル「Mavic 4 Pro」が正式発表されました。

トリプルカメラと100MPセンサー ──空撮の限界を超える
Mavic 4 Pro最大の目玉は、Hasselblad製の1億画素(100MP)センサーを搭載したメインカメラです。4/3型CMOSセンサーによる高精細な静止画はもちろん、最大6K/60fpsの高解像度動画にも対応。さらに、Apple ProResにも対応しており、プロフェッショナルな映像制作現場でも即戦力となるクオリティを実現しています。
加えて、焦点距離の異なるトリプルカメラ構成(28mm/70mm/168mm)により、ズームや構図変更が物理的に可能に。これにより、従来では複数のドローンやレンズ交換が必要だったシーンも、1台でスムーズに撮影可能です。
夜間・高難度環境でも安心 ──LiDAR搭載の全方向センサー
Mavic 4 Proでは、障害物検知機能がさらに進化。全方向センサーに加えてLiDAR(光検出と測距)技術が搭載され、暗所や複雑な環境でも高精度な障害物回避が可能です。これにより、都市部や森林のようなリスクの高いエリアでも、より安全に飛行・撮影を行うことができます。
また、新機能である電子式NDフィルターにより、物理的なフィルターの付け替えが不要となり、シーンに合わせた露出調整が瞬時に可能。これは撮影の効率性と自由度を大きく高める革新的な機能です。
飛行時間・伝送距離も飛躍的に向上
飛行性能も文句なしの進化を遂げています。新型バッテリーにより、最大51分の飛行時間を実現。従来機の43分から約8分の延長は、撮影現場では非常に大きなアドバンテージになります。
さらに、伝送技術「OcuSync O4 Plus」によって、最大40kmの伝送距離を実現1(※法律に準拠して使用。日本では15km)。これにより、より遠く、より安定したリアルタイム映像伝送が可能になります。
新送信機「DJI RC Pro 2」──操作体験を刷新
今回新たに投入される「DJI RC Pro 2」は、7インチのチルト式タッチディスプレイを備え、これまでのRC Proよりさらに視認性・操作性が向上しています。直射日光下でも見やすく、タッチ操作で設定変更や再生が直感的に行えるため、現場での迅速な判断と対応をサポートします。

Mavic 3との違い──どこが進化したのか?
比較項目 | Mavic 3 Pro | Mavic 4 Pro |
---|---|---|
メインカメラ | 20MP(4/3 CMOS) | 100MP(4/3 CMOS) |
ズーム機能 | トリプルカメラ(最大7倍) | トリプルカメラ(望遠168mm) |
動画性能 | 5.1K/50fps | 6K/60fps(ProRes対応) |
飛行時間 | 約43分 | 約51分 |
障害物回避 | 全方向センサー | 全方向+LiDAR |
送信機 | RC Pro(5.5インチ) | RC Pro 2(7インチ) |
進化の度合いは一目瞭然で、まさに「次世代機」の名にふさわしい内容となっています。
どんな人におすすめ?
- 映像制作に関わるプロフェッショナル
- 高品質な空撮素材を求める企業・自治体
- NDフィルターやズーム操作で多様な表現をしたいクリエイター
- 安全性・操作性を重視するドローン初心者(Fly More Combo推奨)
まとめ:空撮の未来はここから始まる
Mavic 4 Proは、単なるスペックアップを超えた「使う意味のある進化」を遂げたドローンです。
これまでの常識を打ち破る映像表現、操作性、安全性──すべての面において次のステージへと導いてくれる機体といえるでしょう。
2025年5月13日の正式発表と発売を皮切りに、空撮の未来がまたひとつ前進します。
その始まりを、あなたの手で体感してみませんか?